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いつかの夢の続き

第7章 Episodes二宮:自分が帰る居場所には。






「ねーさん、大丈夫?」


着替えていたヤスくんが
心配そうに私のところへ駆け寄る。


「ねえ、ヤスくん」

「うん?」


「生徒会長さん、本当に私を
辞めさせたいって、思ってたのかな」



私のその質問によく分からずに
首をかしげた。


「本当は守ってくれようと…
してくれたんじゃないかなあ…って。」

「そうやったら最低ちゃう?
ねーさんの居場所を奪おうやなんて」


「生徒会長さんにとっても
居場所はあの寮しか無いんじゃないかな」

「え?」



私のその言葉に驚くヤスくん

「生徒会長さん、寮に帰らないけど
でもあの寮と、皆さんが居たから
だから普通に過ごせたんだろうなーって」



みんなを守りたい気持ちは、

きっとみんなも同じ。



守り方を、知らないのかもしれない。


「……前にあいつ、言っとった。
誰かのために生きるのはしんどいって。
生きるために何かを失うのはしんどいって」


誰かのために生きるのはしんどい、


生徒会長さんは
ずっと傷ついてきたのかな。


「でもな、あいつらの事好きやって言うた
もちろん。ねーさんも、って言うとったで!」

「わた、しも…?」


「初めて出来た大切な友達ってさ〜。
死ぬほど大切にしたいから無茶するねん
二宮にとってあの4人やねーさんは、
初めてくれた温もりなんかもしれへんな」










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