• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第7章 Episodes二宮:自分が帰る居場所には。





「ねえ、ヤスくん」


「うん?腹減ったー?
なんかフロントに頼か〜!」


ここにメニュー表あんでぇ

とメニュー表を持って
楽しそうに眺めるヤスくん。


「私、辞めようと思う」



これとか美味しそうやな〜!

と、呟いたその数秒後。
ヤスくんは遅れて「え?」と聞き返した



「え。でも、辞めてどうするん
辞めたら家に連れ戻され…っ」


「いいの。私、ちゃんと知ったから
大切だって思えてもらえたんだから
それだけで充分!っていうか…」

「…ほんまにええの?
きっと後悔すんで」

「ヤスくんがいるから大丈夫だよ」


「へへへ」



そう、それでいい。


いいんだよね



あのまま続けていたって、
別に何もならないし


みんなのためになんてならない。



「ねーさん!」

「…ん?」


「大丈夫やで。僕が守るから!
" あいつ "の元にはぜっったい行かせへん!」



ほら!と

メニュー表を手渡される。


「食うたら元気になる!!
俺は理事長に話つけとくからな!
なに食うか決めといてなぁー」



ヤスくんはそう言って

走って外の方へ出て行った。














Episodes.二宮和也 END







/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp