第7章 Episodes二宮:自分が帰る居場所には。
『…寮にいる4人も、辞めさせる』
「…っはぁ!?」
『仲良し小好しなら後にしろ
大事なことがお前には分かっていない』
答えは決まっていた。
寮母を、辞めさせるように仕向ける。
だけどその行為は心苦しいもので
罪悪感でいっぱいで
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「ニノ」
部屋に訪れた翔さん。
心配そうな顔をして
優しく微笑む
俺の横に座ると、背中を優しく撫でた
「苦しいよな。辛いよな。
お前はいつも辛い決断をさせられる
俺らとは違うモノを背負ってるから」
「悪者になりたいんじゃない。
でも俺はどうしようもないことだ」
「ニノには出来ることがきっとある
それが追い出すとか辞めるとか
そんな乱暴なやり方なんかじゃないよ?」
大丈夫だから気にしすぎるなと励ます翔さんは
また優しく微笑んだ。
いつからコイツらは強くなったんだろう。
いつからこんな笑うようになったんだろう
違う、
弱いのはずっと俺の方だ。