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いつかの夢の続き

第7章 Episodes二宮:自分が帰る居場所には。


ーーー寮内 二宮side




どういうつもりなんだ!



帰ってくるなり、
翔に掴みかかられ怒鳴られる。


「どうも、こういうつもりですけど」



こうなる事は分かっていた。



俺が守りたいものを守っただけで、
誰かを傷つけたくなんかない


怒鳴られるのは仕方ない事だってわかってる



「ちゃんを辞めさせるって…
どうしてそんなことを言われたの?」


相葉さんが翔の後ろで
冷静に聞く。



理由を言ったところでどうなる

傷つくのはまた寮母さんに決まってる。




この俺にだって分かるんだ。
せめてこれ以上傷つけない抵抗を




「…俺達にも言えない?」

「言えないんじゃありません
言わないんです。離してください」




軽蔑されたって、否定されたって



…嫌われたっていい。




翔さん達の居場所を守ることが、


俺が生徒会長になってからの
目的で決意だったんだ。



けど人間って強くないから。



「離せ、疲れてるんだ。寝たい」

「ニノ」

「お前らと違って忙しいの。
あんたらも早く寝ないと。寝坊するよー」




これ以上、お前らと一緒にいたりしたら



「ねえ、なんで」

「なにが」


「強くあろうとしなくていいんだよ?
嫌なら嫌だって、言わなきゃダメだよ」





泣いてしまった俺を見せてしまう







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