第7章 Episodes二宮:自分が帰る居場所には。
ただいまー!と大声が聞こえて
錦戸さんが帰ってきたみたい
「やー、暑い暑い〜。」
「亮ちゃんめっちゃ汗だくやん
何したらそんな汗かくの…」
大倉さんの言う通り、
錦戸さんの汗は急いできたにせよ、
ただ寮まで走ってかく量ではないしな…。
そんな大倉さんと私の不思議そうな顔に
錦戸さんも理由を教えてくれた。
「いやぁ、さ。もうすぐ体育祭やん?
俺さ、応援団長やることにしてん!
その練習をしてたら汗かいてしもてん」
「亮ちゃんが?すっげえ」
「せやろー!今年は気合い入れてる」
あんまり学校行事とか、
協力して成し遂げるものは
大嫌いだと聞いた錦戸さんが
やる気を出してるのは、少しの変化だな。
大倉さんもその様子には驚いてるみたいだし。
「へーえ、亮が応援団長ねえ〜。
みんなやる気出して盛り上がりそうだね」
「雅紀は?なんもせえへんの?」
「俺はいいや。競技に集中したいし」
何出ようかな〜なんて楽しそうに話す相葉さん
今年の体育祭は凄く楽しそうだな。
何だか私も体育祭、楽しみになってきたなあ!