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いつかの夢の続き

第6章 Episodes大倉:無愛想な理由






ぱち、ぱち、と

止めているとガラガラと
扉が開く音が鳴る。


「あーおったおった。探したで」

「あ。ヤスくん」



最近ここに転入したヤスくんこと
安田章大くん


私のことをねーさんと呼ぶが

実の兄妹とかではない


「僕も手伝う」

「いいよ。ヤスくん授業は?」

「ええねんあんなの。つまらんし」


つまらんし、て…


制服を着て実感する、
ヤスくんって学生の年齢なんだよなぁ…


大人びてるし、普段は
髪に赤色のメッシュとか入れてるし

服は派手だしヤンキーだよまるで。



「二宮は??」

「なんか用事あるからって
どっか行っちゃったよ」

「仕事押し付けてええご身分やなぁ」

「そりゃ生徒会長だからね」


ふふ、と笑うと
ヤスくんもつられて笑う。


「なんかさぁ、教室に行ったらさ、
女の子達がむっちゃ寄ってくるねん!!
びっくりして、鬱陶しいゆーてもうたわ」


あはは、と他人の話みたいに
言うヤスくん

わらわら寄ってくるでしょ…

転入生なんてこの時期に
そんなにいないから…



「でもやっぱねーさんの隣が落ち着く」


うん、落ち着くわって

何度も頷く。





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