• テキストサイズ

いつかの夢の続き

第5章 Episodes櫻井:優しさの裏と表






「ありがとう、お兄ちゃん…
私、本当は苦しめて復讐しようと思った
でもお兄ちゃんも苦しんでたって知ったから
ここに来て良かった。仲直り、してくれる?」


萌乃さんは遠慮がちに、
櫻井さんの方を向いた


櫻井さんは頭に手を置き、


「当たり前でしょ?」



と優しく笑った。



萌乃さんが帰ってった後、

私と櫻井さんは寮までの帰り道
ゆっくり話した。



「本当はさ、他人との交流なんか分からないんだ
今まで人間関係とか作らないようにして
過ごしてきたから。だから人と話すのは、
めちゃくちゃ緊張するし苦手なんだよね」


そう笑った櫻井さん。

「そんなの私もです。櫻井さんだけでは
ありません。きっと錦戸さんも相葉さんも。
だから無理して笑うとか仲良くするとか
しなくたっていいと思いますよ」




もしも私だったどうしたろう。


櫻井さんのように、
笑って許してあげていただろうか









/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp