• テキストサイズ

🍊レンジ物語番外編・とある夫婦の△関係┏(┏^o^)┓🍊

第2章 阿部さんの任されたクラスは…??



ガラガラ…

教室のドアを開けると…

先ほどまで話をしていた生徒達が一斉に
こちらを見た。


沢山の目に見つめられ少し怖気ついていると


「へいへーい。よう皆元気かぁ?」

へらへら笑いながら私を押しのけて
你健一先生が入ってきた。

その途端、「うげっ」と顔を歪ませる生徒達。

女子は汚いものを見るような眼差しをしている。

彼は嫌われているんだろうか…?

私は疑問に思いながら黙っていると
你先生は机に寄りかかり泣くふりをした。

「もうちょっと優しくしてくれたらいいのに…」

ねぇ。君もそう思わない?

そうして悲しげな目をしてこちらを見た。

そしてまたこちらをに向けられる沢山の目線。

「 你先生、この人は?」

首を傾げ、前の席に座った茶色の髪の毛の見た目中学生くらいの男子が手を上げて聞いてくる。

「ん~?僕の愛人かなあ?」

ねぇ?そう言って机から起き上がり
腕を絡ませてくる你健一。

それに「愛人ってなんだ?」と隣の生徒に聞くその男子。
困った顔をして答えられずにいる。

まあ、当たり前か。

「…ま、さっきのは冗談で、この人が今日からこのクラスの担当をしてくれる先生。」

ごほん、場の空気を変えるように咳払いし
さ、アベちゃんどうぞ。

教壇を降り、1人手をパチパチさせ
私に自己紹介をするように促す你先生。

言われるがまま教壇にあがると私を見つめる生徒達の目。
なんだ、そんなに見られると照れるじゃないか…。

少し何かに目覚めそうになった頭をなんとか切り替えて
自己紹介を始めた。

「初めましてだね。私は研修できた阿部と言う。
今日から一ヶ月、君たちに数学を教える事になりました。」


まぁ、仲良くしてくれると嬉しい。

そう言うと生徒達が拍手をしてくれた。
受け入れてくれたのだろうか。

なら嬉しいのだが…。


それから、生徒の名前の確認や少し質問をした後、
一限の授業、保健体育の授業の見学をしたのだった。


この授業を通してわかった事は、
彼が嫌われているのは卑猥な発言ばかりするかららしい。




/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp