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科学班の恋【D.Gray-man】

第81章 そして誰もいなくなった



一瞬の沈黙。



「確保ぉ!!!!!」



それを引き裂いたのは、コムイを指差し鬼の形相で怒鳴るリーバー。



「テメェやっぱ元凶か!」

「この野郎何やってんだあんた!」

「縛れ!」

「縄!縄さアレン!」

「了解!」



それからはあれよあれよと一瞬にして、神田やロブ達、エクソシストと科学班の男共の手によってコムイは縛り上げられてしまった。










───が。










「これが僕の仕業だって?」



シュウウ、と狭い倉庫に充満する硝煙の臭い。



「そんなことするはずないじゃないか!」



汚れた白いローズクロスの室長服をぱんぱんと手で叩きながら、眼鏡をくいと指先で押し上げる。



「君達が僕をそーゆう目で見てたとはね!よーっく!わかりました!」



縛られていた縄はどこへやら。
自由の身でプンスカと怒るコムイの後ろ。



「撃っちゃいたまえ、コムリンEX!」

『イ~エーックス』

「テメェコムイこのクソ野郎…!」

「もう撃ってんさッ!」

「つ…強い…」



コムイが造り上げた人型ロボット、コムリンEXに漏れなく全員返り討ちにされ、ボロボロの状態で倒れ込んでいた。
辺りはコムリンEXが放ったガトリングガンの嵐の跡。
プスプスと硝煙が上がっている。

しかしエクソシストでも返り討ちに合うとは。
唯一被害から逃れていた、紅一点ならぬ紅二点の南とリナリーは、目の前の光景に目を丸くした。
コムリンEXは、歴代の中で一番強いコムリンロボットなのかもしれない。

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