• テキストサイズ

科学班の恋【D.Gray-man】

第73章 あくまが来た日



「なんかさー。南のあの子供姿がすっかり脳内で定着しちゃってさ。こう、科学班のマスコット人形的な!」

「そうそう。放っといたらどっかで迷子とかなりそうだし。オレらがしっかり保護者役しねぇとなって」

「……私、もう子供じゃないけど」



というか中身はずっと大人だったんですけど。



「わかってんだけどさ、なんかイメージ定着しちゃって。よーしよしよしー」

「また今度小さくなった時は、チャイナだけじゃなくドレスとかも着てみせろよー」

「………」



満面の笑みで頭を撫でてくるジョニーに、満面の笑みで肩を叩いてくるタップ。

……うん。
一瞬、珍しいなぁなんて思った私が間違ってた。
微塵も変わってなかった。
科学班の皆はいつもこうだよ、本当。



「…クロス元帥の方がマシかも」

「え?」

「何が?」



私をまだ女性として扱ってくれる分、マシかもしれない。

…別に、女性として見られてないのはいいんだけど……もう仕事仲間としても見られてないってどゆこと。
大体マスコット人形って何。
もう人間ですらない気がするんだけど。



「………」

「あ。南の奴、なんか不貞腐れてる」

「可愛いじゃん、マスコット。拗ねるなよー」



私は科学班のマスコット人形なんかじゃありません!






/ 1387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp