• テキストサイズ

科学班の恋【D.Gray-man】

第6章 俺の職場。



「ちょっと、邪魔なんですけど。肩が重い」

「んー、よく見えねぇからさー」

「そんなにこのゴーレム気に入ってたの?残念だけど、新しいの手配になるから。ラビは神田と鍛錬の続きでもやってきたら」

「冗談。あんなのにずっと付き合ってたら、命が幾つあっても足りねぇよ」


「仲良いっスよねー、あの二人」

「…ああ、」



南の肩に横から顎を乗せて、デスクを覗き込むラビ。

ジョニーの言葉に、とりあえず生返事をする。
俺もそう思ってた。
つい先日までは。
でもラビの南に向ける気持ちを知ってからは…なんでなのか、気になってしまう。

……あれか?
妹を取られる兄みたいな気持ちというか…これか、室長がリナリーに感じてんのは。
だったらあれ程、リナリーに結婚は駄目だとか叫んで暴れる気持ちもわからなくも………ない訳じゃないけど、流石にやり過ぎだろ。
あのシスコンは。

大体俺に妹なんていねぇし、そんな気持ちなんてわからない。



でも、見ていて良い気分ではなかった。



「ああ、もう。とりあえず今は私のゴーレム貸しておくから。ほら、行った行った」

「あ、じゃあこれでいいや。これくんね?」

「え?でもエクソシスト用じゃないから、耐久性だって低いし…」

「大丈夫、今度は下手して壊さねーようにするから」



南のゴーレムを手に、満足気に笑うラビ。
その真意が今はわかるから、複雑な気分だった。

というか、なんとなくいけ好かない。

/ 1387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp