• テキストサイズ

科学班の恋【D.Gray-man】

第6章 俺の職場。



「南ー♪」

「あれ、ラビ」



するとタイミング良くと言うべきか悪くと言うべきか。
ひょっこりと、ラビが科学班の研究室に顔を覗かせた。



「オレのゴーレムが壊れちまったんさ。直してくんね?」

「また?同じこと、数ヶ月前にも言われた気がするけど…」

「いやー今度はユウと鍛錬してたら、間違ってぶつかっちまってさぁ」

「うわ、綺麗に真っ二つ…」

「犯人はユウな♪」



まるで其処が当たり前の定位置みたいに、南のデスク傍に引っ張ってきた椅子を並べて座る。
早速とラビの蝙蝠型の通信ゴーレムを受け取って、見ている南を横から覗き込んで…。

………近過ぎやしねぇか、あれ。



「あちゃあ…これもう駄目だ。新しいの作んないと」

「直らないんさ?」

「多分ねー…。もう、ゴーレムの備品は経費落ちだけど、安くないんだから」

「んなケチ臭いこと言わないでさー」

「もう少し大切に扱って下さいって、そう言ってんの」



綺麗に切断されたゴーレムの側面を弄りながら言う南に、軽い様子で笑うラビ。
普段よく見掛けていた光景で、見慣れてたはずなのに…なんだか気になって仕方がない。



「リーバーはんちょー」

「ああ、」



ジョニーに呼ばれてはっとする。
駄目だな…今は仕事中だぞ、俺。

/ 1387ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp