第43章 兄と妹
「捜してたんだ。おはよう、南」
「おはようございます。しごとですか?」
「ああ。朝飯、食べ終えてからでいいんだけど。この後で司令室に、顔出してくれるか?」
司令室?
コムイ室長の所?
「室長が南に話したいことがあるんだと」
「はなしたいこと、ですか…」
なんだろう、全然心当たりはないけど…。
なんとなく嫌な予感。
あの室長だから。
「話したいことって、なんなんでしょうね」
「もしかして南さんの体の原因が、わかったとか?」
「え。オレ全然堪能してねんだけど」
「そういうもんだいじゃないから」
約一名、ズレたことを言うラビの言葉にだけツッコむ。
多分原因究明ではないんだろうな、と思った。
何か科学班の仕事で、呼ばれたのかな…。
とにかく、急いでご飯食べよう。