第14章 猫
ふむ、猫は水が嫌いだと思ったから嫌がって引っ掻かれるかと覚悟したけど
この子は本当に大人しい
むしろ真っ白に蘇った毛並みを誇らしく思ってるんじゃないかと言うくらいだ
「君は本当に真っ白だにゃー…ふふふ」
自分で言っておいて恥ずかしくなって笑ってしまった
子供や動物っていいなぁ
そういえば、綺麗好きなところも竜崎に似ているにゃんこだ、いっそ、りゅーちゃんとでも呼ぼうか
そんなことを考えながらメインの部屋に帰ると竜崎が指を咥えながら扉の目の前にいた
「わ!竜崎、なにしてるの?」
L「猫、可愛いですか?」
「え?あぁ。うん、可愛いにゃー」
竜崎に向けて猫にアテレコしてみる
L「……」
竜崎がバッと口を押さえる
「わ、、笑わないでよ!」
L「笑ってません、可愛かったので」
「竜崎、この子、飼えないよね?」
L「それは…無理です、ちあきを取られたらたまらないので、既にワタリが里親探しをしています」
と、、取られたらって///
じゃなくて!
「はや!!!!ワタリが探してるんじゃ…きっとすぐお別れだぁ、りゅーちゃん寂しいにゃー」
猫をぎゅっと抱きしめる