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名探偵は甘いのがお好き

第8章 キャンパス迷子


『じゃあ、校門まで案内するよ』

「ありがとう!あの、よかったら、お礼にコレ…」

ガサッ

他人にあげるはずだった物をお礼にとはどうかと思ったが
持ち物がそれしかなかったので受け取って貰おうと袋を青年に渡そうとする
と、急に後ろから現れた手に袋を取られた

「へ?」

『あ…』

L「すみません、この人、私の連れです」

「りゅっ竜z…もごっ」

口を手で塞がれた

そうだ、竜崎ではなく流河旱樹だった…

『そうか、流河くんの知り合いか、よかったね、お嬢さん』

そう笑うと青年は去っていった、お嬢さんって、、あなたより年上なんですけど
竜崎が手を離してくれないからお礼も言えず…

青年が見えなくなると竜崎は手を離した

「はぁっ竜ざ…じゃない、流河くん、何するの!」

L「ちあきこそ何してるんですか」

「お弁当忘れたから届けに…」

L「知っています、でも逃げた挙句に他人にあげようとしてましたよね?回収できてよかった」

大事そうにランチボックスをぽんぽんと軽く叩く竜崎

「あんなに沢山女の子から貰ってたし、要らないと思って…」

自分で言って恥ずかしくなった、これではまるで

L「嫉妬ですか?」

「!!!、ち、ちがっ」
違わない、竜崎がお弁当を頼んでくれて嬉しくて、でも大学でモテまくってお菓子もらってる竜崎に嫉妬したのだ

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