第7章 夕立
L「だから早く帰ってきてくださいと、言いましたよね?」
「…え?」
顔をバッと上げるとそこには傘を持った竜崎
「竜崎…なんで…?」
L「買いに行かせたのは私です、思ったより早く雨が降りそうだったので迎えに来ました」
竜崎が来てくれた
雷がひどいのは予想外でした、すみません、なんて申し訳なさそうにする竜崎を見たら雷の怖さはあまり感じなくなった
ピカッゴロゴロゴロ
「ひっ!」
嘘です!すみません!怖いです!!
L「帰りますよ」
「な、何言ってんの!?雷だよ!無理!出れない!!」
拒否する私をじぃっと見つめる竜崎
「なに…?」
L「こんなに高い建物がたくさんある中で一際小さいちあきに雷が落ちる確率はかなり低いですよ、ほら、あのビル、避雷針があります、落ちるならああ言うのに落ちます」
「でも、かなり低いだけで、落ちないわけじゃ無いよ…」
L「どれだけネガティヴなんですか…」
それを言われたらなにも言えないが、怖いものは怖いのだ