第5章 好きだなんて言ってあげない
さすがにこの辺りから私もおかしいと気付く
この質問の嵐、さらに日を跨いでcase4、5〜と続くのだが
竜崎がこんなに人に質問するなんておかしい
しかも私だけ
最初は私の事を何か探ってるのかと思ったが
好きなものしか聞いてこない
でも竜崎が考えてる事が私にわかるはずもなく
私は何度も質問される事に、端的に言えば、飽きた
L「ちあきは…りんごは好きですか?」
「うーん、普通かな」
L「そうですか」
(またなんかがっかりしてる…?)
今日は答える度にため息をつかれている
そういえば、今日は普通か好きじゃない、と答えている様な気もする
当たらないのが悔しい…?
にしても勝手に質問されてため息をつかれたんじゃ
こちらも気分は良くない
(そろそろ思い切って聞くか…)
私は席を立ち竜崎のデスクの横に立つ