第37章 期待してもいいかな
L「戻りました」
その言葉と共に帰ってきた竜崎は 妙にイライラしてるように見えた
L「模木さん、頼んでいたものは?」
模「終わっています、言われた通りそこに置きましたが」
L「…そうでした、すみません」
竜崎らしくない、大学で嫌な事でもあったのだろうか
L「ちあき、何かお菓子お願いします」
「え?…うん」
竜崎の席の脇には朝ワタリが持って帰ってきたチョコダンボールが置かれている、それが見えていない筈がない、でもお菓子を頼むって事は…
「チョコは食べ飽きちゃったのかな…」
給湯室で紅茶をいれながら独りごちる
朝渡す人ばかりではないだろう
大学でチョコを沢山食べたから他のものが食べたいのかな?と判断しマシュマロを用意する
冷蔵庫内のガトーショコラに出番はなさそうだ
「後で自分で食べよう…」
小さなため息をついた