第37章 期待してもいいかな
一応ワタリに了承を得て私と松田さんが箱を開けると中には大量の可愛らしい包み
手紙が挟まっているのまである
そんな…と言いながらショックが隠しきれない松田さんを見てガトーショコラを思い出し給湯室に行く
(あげるなら今だよね)
「松田さん…?」
松「…なに、ちあきちゃん、僕今最高に凹んでるんだけど」
「えっと…女子大生には敵いませんが、私も作ったんですけど」
松「え!?」
バッとこちらを振り向く松田さん
私の手にある包みと私の顔を何度も見比べている
何だか微妙な気持ちだ
「要らないなら、別に…「いるいるいる!!!要ります!」
包みを引こうとした私の手を食い気味に掴んだ松田さん
松「まさか、手作り貰えるなんて感動だよ!」
そう言って目をキラキラさせる松田さんは可愛いし、喜ばれるのは素直に嬉しかった
竜崎もこんな反応だったら……
いや竜崎に限ってそれはないな…
それにあれだけ貰っていたら私なんかのチョコに有り難みなんてあるわけがない
そう心の中で苦笑しながら夜神さん達にも無事バレンタインを渡す事が出来た