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名探偵は甘いのがお好き

第35章 公園で見つける幸せ


「……」
カチャ

松「……」
ガサっ

無言、自分の使う箸の音と、松田さんがコンビニの袋をベンチに置く音しかしない

長く感じたそれは一瞬で、松田さんが話し出す

松「ちあきさん、先週は、その、また明日とか言いながら、来れなくて」

そうか、松田さんは約束したのを破ってしまったと思って、彼女が出来たのにわざわざ今日来てくれたんだ

そう思ったら勝手にお弁当を作って、失恋して落ち込む自分はなんて身勝手なんだと、下唇を噛む

松「詳しくは言えないんですが、仕ご
「そういえば、彼女さんといるの、見ましたよ」

松「え……?」

「週末たまたま街でお見かけして、今日はちゃんとお約束したわけじゃないのに、気を使ってくれてありがとうございます」

よそよそしくしてしまったのには気が付いているけど
そうでもしないと笑顔を保つ自信が無かった
勝手にした失恋でも辛いものは辛いのだ

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