第35章 公園で見つける幸せ
松「えっ………あぁ!!」
松田さんは数秒止まったあと
弾かれたように声を上げた
松「や!えっと、それは……えっと…そうじゃないんです…」
オロオロと何かを説明しようとする松田さんは相変わらずで、 貼り付けたはずの笑顔が自然と本当の笑顔になっていく
松田さんを見ていたら、自分の恋よりもこの人が幸せならいいかと思えてきた
松「これ、貰ってください!」
唐突に言われて出されたのは手に持っていた小さな紙袋、よく見るとそれは松田さんが彼女さんと買い物をしていたお店
「え、、いや、いただけません!」
想い人が彼女と一緒に選んだお詫びの品、だなんて元彼とのペアリング以上にどうしたらいいかわからないし、第一私の気持ちは置いておいて、客観的に見たらお詫びをされるような事ではない