第31章 髪
「!…竜崎?」
竜崎の顔を見ると、なんとも言えない顔をしている
様子を見てみると私の席の隣にある椅子に座る竜崎
手は額に置かれたままだ
そのままスーッと顔が近づいてくる
竜「前髪、切りました?」
っ///………正直すっかり忘れてた
自分でも忘れてしまうくらいの事なのに竜崎が気付いてくれた事と顔が近い事で顔が熱い
竜「髪伸ばすんですか?」
「な、んで…わかるの?」
竜「前髪を切ったのに他は切ってないので」
「あ、そうだね」
竜「と言うのは嘘で」
「え??」
ぎゅっ
いきなり竜崎が抱きついてきた
竜「休憩室にもカメラあるの知ってますよね?」
そうだ、この建物内にはすべての部屋に監視カメラが付いていて竜崎だけが見れるんだった
でも普段シャワーやトイレなどの場所は竜崎は監視したりしないからそんなに気にならない、当たり前になり過ぎて気にしていなかった