第31章 髪
「…煩わしい」
昼食を終え
デスクワークをしている私の口から漏れた言葉
何に対してか、ずばり前髪だ
元々前髪を流すのが苦手でずっと短く切ってきた
髪を伸ばそうと思ったはいいけれど、前髪が邪魔すぎる
さっきまで気にならなかったのに、松田さんに指摘され一度長いと自覚したが最後、気になって仕方がない
仕方なくヘアピンで軽く留め今日を乗り切り
部屋に帰るとすぐさまシャワールームで自ら前髪だけ切った
うーん、我ながら下手ではないがうまくもない(笑)
まぁ目にかからないよう少し切っただけなので変化も少しなのだけど
次はワタリにでもお願いしようかな…
そう思いながら布団に入り目を瞑った