第30章 誰が好きなの?
「ま、松田さんでもないから…!!」
海「えー!じゃあ誰??もう他にいないよー?やっぱり月でしょ!」
この子はどれだけ月くんの事が好きなんだ!
「海砂ちゃんの彼氏を好きになったりしないよ〜」
海「じゃあ、彼氏じゃなかったら?」
「…え?」
海「月が私の彼氏じゃなかったら好き?」
いつの間にか海砂ちゃんが笑っていない
凄く真剣な顔
あぁ、そうか、海砂ちゃんは月くんをただ大好きなんじゃなくて、真剣に好きなんだ
私はちょいちょいと海砂ちゃんに手招きすると
海砂ちゃんは隣に座った
捜査本部に聞こえないように海砂ちゃんに耳打ちする
「恋人じゃないけど、好きなのは竜崎だよ」
すると海砂ちゃんが安心したようににこりと笑う