第28章 独占
もちろん犯人は
「海砂ちゃん!?」
海「まぁまぁ、どうせ見せるんだし」
それもそうか、嫌だ嫌だと言うだけハードルが上がるだけだ
私は観念して竜崎を見ると
何やらポチポチと写真を見るだけにしては操作が長い
L「お返しします」
特に感想もなく返された携帯
安心のような、がっかりのような気持ちのまま
何気なく写真ホルダーを開いた
「あ…れ???」
写真が、、ない
海「どうしたの?」
「写真が、無いの」
それにはずっと見ていただけの月くんも驚いたようで一瞬3人で顔を見合わせたあと、同時に竜崎を見る
L「削除しました、まだ誰にも送られていないようだったので、出回ると困りますから」
開いた口が塞がらない、ただせめて一言言って欲しかったなぁなんて考えていたら
海「竜崎さん!!最低!!!」
海砂ちゃんがキレた
竜崎に色々言いながら目には少し涙まで浮かべている
海砂ちゃん、真剣に選んでくれたもんなぁ
当の私は驚き過ぎてしまってまだ感情がついてきていない