第28章 独占
海「か 、わ、いーーー!!!!」
瑠璃子さんが試着室のカーテンを開けてくれると
海砂ちゃんが目をキラキラさせている
瑠「本当にお似合いですよ」
瑠璃子さんと海砂ちゃんに言われるとその気になってしまいそうな自分が怖い
でも着てみると本当に自分の雰囲気にあったドレスで、二人が真剣に選んでくれたんだとわかる
海「写真!写真!」
そう言う海砂ちゃんに自分の携帯を渡し写真を撮ってもらう、何度もシャッター音がしたけれど、、一枚に減らせばいいよね
そして着た時同様、瑠璃子さんに手伝って貰いながらドレスを脱ぎ試着室を出ると、海砂ちゃんが帰り支度をしていた
「海砂ちゃん、試着は?」
海「うーん、私は候補が多すぎて選べないからまたじっくり考えてからにする事にしましたー!」
なんとマイペースな
月くんへ見せる写真はいいのかと聞くと
「月にはこの先たくさん見てもらうから今回はいいや!」
ともう満足したようだった
瑠璃子さんにお礼を言い
車で捜査本部に戻る
帰り際、少し話す間に「結婚式は是非あのドレスでうちで」というニュアンスを嫌味なく言える瑠璃子さんは私が今まで出会った女性の中でも5本の指に入るやり手だ…