第27章 合コン!
L「ところでちあきさん、今日はお母さんの誕生日ではないですか?」
急に話題を振られて一瞬何を言われたかわからなかった
「え、、?」
芝「え?そうなの?」
芝崎さんが心底驚いた顔をした、これは帰る口実の嘘だ、乗るしかない
「え、えぇ、そうなんです、だからお暇しようかなーって!!」
芝「残念だなー、じゃあ携帯の番号…」
ブーブーブーブー
絶妙なタイミングで私の電話が着信した
画面には竜崎の文字
「あ、ちょっと、すみません…もしもし?」
勿論電話には誰も出ない、相手は目の前で携帯をポッケに突っ込んでいるんだから
上手くやれということか…
「お母さん?うん…え?もう家にいるの?連絡するって言ったのに…」
などと一人芝居を打って、あたかもすぐ帰らなければならないように見せる
電話を切り、芝崎さんや他の人に挨拶をしている間に竜崎は「では」と言っていなくなった
帰ろうとすると
松「僕送るから!!」
松田さんが駆け寄ってきた
松田さんは帰らなくてもいい…わけがない
私はさっきはっきりと松田さんに目配せする竜崎をみた