第4章 葉の露
蓮華の喉が動いたことを確認してから話を続ける。
「覚えてないのか?お前、あの時突然倒れたんだぞ?」
虚空を眺めるようにしていた蓮華はこちらを向いた。
「覚えて…」
「…はぁ…女の子を見たことは覚えてるか?」
そう言うと、蓮華は目を見開いた。
「そうだ…ちづるちゃんが……助けなきゃ」
「…蓮華?」
ようやく蓮華は俺の方を向いた。
「秋夜、あの女の子は?」
いつものような真剣な顔でこちらを見てくる蓮華に少し安心する。
「そのまえに!蓮華、お前体は大丈夫なんだな?」
「…あぁ、大丈夫だ。それに俺のことよりもまずは彼女の安全が先なんだ」
「…合点承知だ!」