第3章 蓮の葉
「お前、それ…いや、まさかな」
「? なんなんだよ?」
先程あったあの出来事を秋夜に話すと彼は渋い顔になった。
…はっきりして欲しいんだが…
「……お前の会った男のことなんだけど」
「ああ」
「その容姿……いや、確証はねぇよ。だだの他人の空似ってことも考えられるんだが」
なんだ?今日の秋夜はやけにもったいぶるというか、引っ張るというか…
「その男、もしかしたら新選組のやつかもしれない」
新選組…名前だけは聞いたことがある。
「なるほど、な」
「ま、さっき言ったように確証ねぇんだ。俺達はもう里とは関係ないしな」
「里のことすら知らないかもしれないって可能性もあるんだから大丈夫だろ」
「そーそ!その通り!あまり気にする必要は無いか」
里、か。
俺達は任務で様々なコトをしてきた。
場合によっちゃお偉いさんを消すことだってあった。
俺はないが、里のもんの中では新選組と対峙したことがあるやつがいるかもしれない。
そういう懸念があったってことか…