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Let's play our music!【うた☆プリ】

第23章 彼らの名は



「「どうしてここに?!」」


ほぼ同時に発した言葉は一字一句同じで思わず吹き出す。
抱きついてきた彼女を思い切り抱きしめ返すと、耳元で良かったと優しい声がした。


「突然いなくなったんだもん、驚いたよ。でも元気そうで良かった」

「ごめんね、友ちゃん…ありがとう」


その声はやや震え気味で、いかに自分を心配してくれていたかが伝わる。
それが嬉しくて、申し訳なくて、どうしたらいいか分からなかった。


「友ちゃんがいるってことは、今日デビューするのは早乙女学園の生徒?」


私の隣に麗奈がいたから、私がいる理由は何となく察したらしい。
反対側の席に座った友ちゃんにそう問いかけると、彼女は思わせぶりに微笑んだ。


「まぁまぁ、見てれば分かるって!」


その反応的に、私の知り合いなのだろう。
でも正直、彼らの中でグループを組みそうな人はいない。

皆、大勢で歌うより1人の方が良さそうな気がするのだ。
あくまで私の予想だけど。


もう少し突っ込んだ質問をしようとしたところ、ちょうどライブ開始の合図として会場の電気が消える。
聞くことは叶わなかったが、答えを知る時間は訪れたようだ。



「きゃああああ!!!」



あがる黄色い悲鳴。
暗闇の中から、6人の男性と思しき人影が飛び出してくる。



「さぁ、let's go!」



そう、重なる6色の歌声の主たちは。



輝くライトに照らされた彼らは。





「………え…?」





予想に反した、私の友。






「We are ST☆RISH!!!」

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