• テキストサイズ

Let's play our music!【うた☆プリ】

第21章 QUARTET NIGHT




多種多様な方面で活躍している4人の人気アイドル。
彼らは皆、シャイニング事務所に所属している。


この人達と、まさか合宿をするのか。
何のために。


「もう、ほらランランもミューちゃんもおしまいっ。麗奈たちが来たんだから」


寿さんの一言でこちらを見た2人はようやく私たちの存在に気付く。
寿さんに促され、2人がけのソファに座った私たち。

4人はそれぞれ1人がけの椅子に座る。


こうして、おそらく今回の合宿メンバーが揃ったことになる。


合宿の目的が明かされる時が来たのだ。




「まずは自己紹介かしら。今回の仕事からシャイニング事務所所属になった睦月麗奈です」

「です」

「僕ちん達のことは知ってるよね、ちゃん」

「はい、もちろんです。ここに皆さんが揃ったわけはまだ知りませんけど…」


それぞれ人気アイドルとはいえ、彼ら自身の接点はあまり無いはずだ。
記憶してるところだと、寿さんと黒崎さんが一緒にラジオをしてるとかそのくらい。


「この4人が今度、グループを結成することになったの」

「グループ…?」

「そう。今までにない異色のグループ…その名も」






「QUARTET NIGHT」






「皆さんが…グループを…」


これは凄いことになる。
想像するだけで背筋にぞわりとした感触がした。

異色、個性も経歴もバラバラで一見まとまりのなさそうに見える4人。

しかしその歌声は折り紙つき。
そんなこの人たちの声が重なったら____。



「その曲を、私が作ることになったってわけ」

「麗奈の曲なら僕達も個人的に歌ったこともあるから、お互いどんなものかはわかってるし」



なるほど。
これまた世界を震わせそうなものとなりそうだ。


しかし、それならばなぜ。


なぜ私が呼ばれたのだろうか。




表情からその疑問を察したらしい寿さんが、私をまっすぐに見つめて答えを投げる。



「君にはQUARTET NIGHTお披露目の前座をやってもらいたいんだ」

「同時に、それがあなたの復活の場となるのよ」



復活。

それは、私に作曲家ではなくアイドルを目指せという遠まわりな命令だった。
/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp