第20章 予期せぬ別れ〜side神宮寺レン

"華、そして皆へ

合宿お疲れ様。
希望通りの人とペアを組めたのかとか、皆に聞きたいことはたくさんあるんだけど、それは無理そうです。


私、学園をやめることにしました。


理由はいくつかあるけれど、私は夢を諦めたわけじゃありません。
別の場所で、違うやり方で、私は夢を追い続けます。

突然のことで、誰にも言えずに去っていくこと、本当にごめんなさい。


音也、私を憧れだと言ってくれてありがとう。
いつか必ずデュエットしましょう。

真斗、いつも私の相談相手になってくれてありがとう。
あなたの存在は私の心の支えでした。

那月、可愛いグッズいろいろ教えてくれてありがとう。
お揃いのグッズで出掛けるって約束、在学中に守れなくてごめんね。

トキヤ、私はあなたの助けになれたでしょうか。
あなたの心からの歌を楽しみにしています。

レン、こう呼ぶのが最初で最後になるかもしれません。
こんなことになるならもっと早く呼んでいればと後悔してます。
初めにペアを組んだ相手があなたで良かった。

翔、初めに苦しんでた私を助けてくれたのはあなたでした。
その時のあなたは本当にヒーローみたいでカッコ良かったです。

友ちゃん、いつも話しかけてくれてありがとう。
あなたの明るさ、華やかさはアイドル向きだと思います。
あなたの活躍を祈ってます。

春歌、あなたは作曲家として私の大きな壁でありライバルでした。
それでもやっぱりあなたの曲が大好きです。
その曲でアイドル達を輝かせて下さい。

華、本当にごめんなさい。
これから1人であの部屋で過ごすあなたのことを考えると辛いです。
学園で出来た私の初めての友達。ぶつかったこともあったけど、その分あなたを好きになりました。
ありがとう。


この学園に来れて良かった。
皆に会えてよかった。

いつかまた、会いましょう。


"