• テキストサイズ

Let's play our music!【うた☆プリ】

第17章 始まる夏季合宿



「課題?」

「はい、私がAクラスになってからのSクラスの課題を貰えませんか」


用件は自分がいなかった間の課題を教えてくれというもの。

AクラスのみだけでなくSクラスのものもこなして更に自分を高めようとしているトキヤ。
それは凄いと思うし、向上心は大切だと思うけど。


「トキヤ、無理してない?」


彼の体の方が心配だ。



「これくらいは大したことありません」

「嘘。トキヤ昨日も遅くに帰ってきたでしょ、あんまり寝てないんじゃない?」



合宿に行くということは、HAYATOの仕事が出来ないということ。
だからといって穴を開けるわけにもいかないだろうし、ここ数日の彼は学校が終わるとすぐにいなくなった。

普段のものに加えて合宿の分の仕事もやっていたであろうことは予想がつく。


「……」

「ほら、図星」


得意げに笑ってみせると彼は決まりが悪そうに目を背ける。


「課題はもちろんあげるよ、必要なら私の解説付きで。ただし、」


背伸びをして彼の額にデコピンを食らわせる。
予想しなかった出来事と痛みにトキヤは呆然とした。


「今日は夜更かししないこと!OK?」


倒れちゃったらそっちの方が大変なんだから。

ね?と促すと、彼は負けましたと笑い返してくれる。


部屋に華を待たせているし、トキヤもこれから少し予定があるらしく課題の話は夜に改めてすることになった。
/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp