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Let's play our music!【うた☆プリ】

第15章 あの人の正体



次の日学校に行くと、予想通り掲示板には夏季合宿の知らせが。

そしてHRでは担任である日向先生から詳しい内容を聞かされた。


華の言った通り、この合宿は近くに迫るペア決めのためのものらしい。
周囲は一気に色めき立った。


「翔は決めた?」

「あぁ〜、結構迷ってんだよな」

「へぇ、珍しいね」

「どっちにも良いところあるしなぁ…」

「そういうレディは決めたのかい?」

「私?……まぁ、希望は」



近くの翔と話していると、そこに神宮寺さんと華がやって来る。
話を聞いていると、神宮寺さんも翔も多少の迷いはあるもののそれなりに絞れてはいるようだ。

華に至ってはもう申し込んだとか。
行動力のある彼女にはただただ脱帽する。



「チャンスじゃない、誘いなよ」

「へ?無理無理。心の準備が!」


背中を叩かれ慌てて拒否するものの、彼女は折れない。
あろうことか彼を呼ぼうとまでしたから慌ててその口を塞いだ。


「ちょ、やめてよ私自分で誘うって!」

「…モタモタしてたら取られちゃうんだからね?」

「?どうしたんだ、お前ら」

「へ?!いや……そ、そう、旅行のための買い物行こうって話をしてたの!」


ヒソヒソと話しているのが目に入ったのか翔がずいっと割り込んでくる。
必死に誤魔化してみたが、彼は納得してくれたらしい。



「お、いいな!皆で買い物行こうぜ、次の休み」

「皆で行くのも良いね!レンくんはどうする?」

「俺も参加しようかな、レディは?」

「行くに決まってるじゃん!私Aクラスの皆も誘ってくるよ」



ひょんなことから決まった今度の予定。
なんだかんだ皆…神宮寺さんと出掛けるのはこれが初めてな気がする。


にやける顔を抑えることが出来なかった。

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