第6章 急接近?!
『遅かったじゃーん、さては2人でなんかしてた?』
みんなのところに戻ると、理玖さんが何か聞きたそうにニヤニヤした表情をしていた。
『べっつにぃー!なーんもないよね!』
『はい!なーんにも!!』
私も日向さんに合わせて、平然を装う。
ホントはめちゃくちゃ心臓バクバクしてるけどね!
すると、
『あ、もうこんな時間かー、、俺そろそろ帰るわ』
真斗さんが携帯の画面を見たと思いきや、残ってたお酒を一気に口に放り込み、すぐさま帰る準備を始めた。
『え、もう帰っちゃうんですか?』
葵が少し寂しそうな表情をして言う。
『明日仕事早いからね、、!葵ちゃん、菜穂ちゃんも今日はほんとにありがとね!近々またライブやるからそん時来てよ!』
と、私達に軽く手を振ってVIPルームを後にした。
真斗さんがいなくなった後、葵はわかりやすいくらいに落ち込んだ表情をしていた。
隣の理玖さんが少し可哀想(笑)
たぶんもうめちゃくちゃ鈍感じゃない限り、葵が真斗さん目当てなのみんなにバレてる思う。