第6章 急接近?!
何十分経っただろうか、お酒飲んでる組はほどよく酔いが回ってきてる様子だった。
日向さんは相変わらず、大好きな下ネタばかり話している。
『可愛いね〜葵ちゃん〜』
隣でお酒の回った理玖さんが、葵の頭を子供をあやす様によしよしと撫でる。
されてる葵は、案外満更でもないようで、ニヤついた笑顔を浮かべていた。
理玖さんお酒入ると、あんな感じになるんだ(笑)
てか、やばい。
トイレに行きたくなってきた。
でも、あそこのトイレ外から丸見えなんだよね、、、。
そんなことを頭の中で考えていると
『俺ちょっとトイレー』
と、ちょうど良く日向さんが席を立った。
『あ、私も!!!!』
そういい、急いで日向さんの後を追う。
廊下で2人きりになった途端に、日向さんはみんなに見えない所で、急にギュッと抱きしめてきた。
身長の高い日向さんに抱きしめられると、丁度胸辺りに私の顔が収まる。
『え!?ちょっ』
急な出来事に戸惑いを隠せずにいると、
抱きしめてた体を離し、え、違った??と、真面目な顔をして日向さんが言った。
『俺と2人きりになりたかったのかなーって思ったんだけど』
お酒に酔って少し顔を赤らめた表情で、笑いながら話す日向さん。
『え、違いますよ〜!私もトイレに行きたくて、でも丸見えトイレだし、なにか細工でもあるのかなーと思ってついてきました!』
『なんだよー期待したのにー』
と、日向さんはほっぺを膨らましながら、口を尖らせている。
なんか子供みたいで可愛いな(笑)