第6章 急接近?!
真斗さん達のすぐ後ろを歩きながら、横目でチラッと葵の方を見ると、抑えきれないほどのニヤケ顔をしていた。
うんうん、わかるわかる。
さっきの真斗さんは、ほんっとにかっこよかった。
一番先頭にいたはずなのに気づくなんて、頭の後ろに目でもついてるのかってくらい。
葵が惚れるのもわかるわ。
そんなこんなで、5分ほど歩いて、次のお店に到着した。
日向さん達が入っていくその扉は、ホントにお店なの?って思うくらい周りの景色に溶け込みすぎて、歩いたことのある道なのに、今まで目にしたことのない所だった。
芸能人とかがお忍びでくるようなお店だよなぁ、、。
葵も周りをキョロキョロしながら、少し戸惑っている様子だった。
入り口の扉を抜けると、少し薄暗い照明に、中にはもう一枚扉があり、左側にはまさかのトイレがガラス一枚で、中が丸見えの状態になっていた。
『え!?トイレ丸見え、、、』
私が驚きを隠せず声に出してしまった後、日向さんがニヤニヤしながら
『そうだよ、ココ外から丸見えになるから』
と、悪巧みをしているかのような、不気味な笑みを浮かべて言った。