第6章 急接近?!
『お姉さん達なにしてんのー?これから一緒に飲みに行かない???』
大学生くらいの男の人2人組が、チャラチャラとピアスを揺らしながら話しかけてきた。
これは俗に言うナンパってやつでしょうか、、。
『いや、大丈夫です、、』
私達が歩きながら、あしらう様に断ると、ナンパ男は諦めるどころか、私達の前に立ち、歩いてる道を塞いできた。
『少しならいいしょ?俺ら奢るから!!』
なんなのこいつら、、と、葵とアイコンタクトをする。
意外にもしぶといナンパ男達に、困惑していると、一番先頭で歩いていたはずの真斗さんがこっちに歩いてきているのが見えた。
真斗さんはなんの躊躇いもなくナンパ男達に話しかける。
『この子達、連れなんで』
と、真斗さんが真面目な表情で言うと、ナンパ男達は舌打ちを鳴らして、来た道を戻っていった。
『ごめんね、早く気づけなくて!』
と、後ろからついてきていた理玖さんも、困り眉をして申し訳なさそうに言う。
『あんまり離れてるとさっきみたいにナンパされたりするから、俺らの後ろ離れないでね!』
と、さっきの真面目な顔ではなく、優しげな笑顔をしながら真斗さんが言った。