第6章 急接近?!
龍樹さん達に挨拶を済ませたあと、葵とまた日向さん達のいるテーブルへと向かった。
私達が帰ってきたのを確認した4人は、椅子から立ち上がりなにやら帰る用意をしている様子だった。
『え、帰っちゃうんですか??』
一番先頭にいた真斗さんに、葵が聞く。
『いやいや!これから二次会に行こうと思ってさ!』
『もちろん2人も強制連行だよーっ!』
と、真斗さんの後から来た日向さんが言った。
二次会の場所は既に決まっている様子で、日向さん達は迷うことなく目的地へ足を進める。
私たちは4人の後ろをただただついて歩く。
4人とほんのすこしだけ距離をとりながら、葵と現状報告会をする。
『日向さん、菜穂にベタ惚れじゃない??』
葵がコソコソっと、ニヤついた顔で言う。
『いや、あれはなんていうか誰にでもあんな感じだと思うよ?たぶん』
シラフでも変態って言ってたし、他の女の人にもあんな感じで接してるに違いない!!
『それにしても葵ぃー、かなり緊張してたね』
私も負けじとニヤついた笑みを浮かべながら話す。
『いやホントにまじでさ、真斗様かっこよすぎるしなんかいい匂いするんだよね、、』
『葵も充分負けないくらい変態だね』
『もう変態でもなんでもいい、真斗様が兎に角かっこよすぎて鼻息荒かったと思うやばい』
いつも社交的で緊張なんてしない葵が、あんなにガチガチになってるの初めてみたからなぁ。
2人でニヤつきながらコソコソと話していると、急に後ろから誰かに声をかけられた。