第6章 急接近?!
『菜穂来てたんかよー!!!葵ちゃんも久しぶりだね!』
そういい日向さんは、お酒で少し火照った笑顔を浮かべながら、私の頭をくしゃくしゃっと撫でてきた。
うわぉっ、、。こないだのこと思い出しちゃうよー。
日向さんに触れられると、こないだ耳元で囁かれたことがフラッシュバックしてくる。
『あっちに理玖達もいるからおいでよ!』
日向さんが理玖さん達のほうを指差したので、そっちに目線を移すと、それに気づいた理玖さんが私たちを満面の笑顔で手招きしていた。
そして、理玖さんの横には葵の大好きな真斗さんが、少し微笑む程度の笑顔でこちらを見ていた。
『菜穂一緒に行こっ、、』
葵は私の右袖を掴み、私にだけ聞こえるくらいの小声で言ってきた。
葵の顔が固い、、緊張してるな(笑)
そして私たちは、日向さんと一緒に理玖さん達のいるテーブルへと向かった。
『、、葵、表情固いよ、、?』
『だってぇぇぇ、、、』
2人だけでコソコソっと話をする。
やっぱりいざ目の前にしたら緊張しちゃうもんだよね、私も龍樹さんとはうまく喋れないもんなぁ、、、。
『よし、菜穂はここでー、葵ちゃんはここね!!』
日向さんの指名により、私は日向さんと奏多さんの間に入れられ、葵は理玖さんと真斗さんの間に座らされた。
真正面にいる葵の顔は少し火照っていて、緊張のあまり顔がうつむき気味だった。
あの葵がここまで乙女になるとは、、(笑)