第4章 急展開
『でー、その人とはどうなの?』
『その人、友達の先輩だったんですよね。それでー、恥ずかしながらもなんとかお話しできました!』
『おぉお、やったじゃん!!あ、友達って葵ちゃんたち?』
『あ、そうですそうです!!葵の先輩で、バンドやってて、こないだクラン来た時、対バンしてましたよ!』
日向さん話しやすいから、ついペラペラと話しちゃう、、。
『ってことは、俺会ってるじゃん!!菜穂が一目惚れするってどんな奴なんだろなぁー』
『黒髪でマッシュヘアーで身長が高くて、とても優しい笑顔の人です!』
なんか頭の中で思い出すと、自然と顔がにやけてくる。
葵のニヤケ顔、バカにできないな、、。
『黒髪、マッシュヘアー、、、。あ!!! フェイムんとこのべースじゃない?』
『フェ、フェイム?』
フェイム、フェイム、、。
最近聞いたことあるような、、。
『その黒髪マッシュがいるとこのバンド、フェイムっていうんだよ!葵ちゃんに聞いてみな!』
『あ!!そうでした!!正直バンドだけで言うと、クランのすごさに圧倒されちゃって、名前を聞いた記憶が、、』
『おいおいー、嬉しいこと言ってくれるねぇー!』
でも本当にお世辞なしで、クランはすごかった。
あんな演奏をできたら気持ちいいんだろうなって、私も頑張りたいなって思った。
努力したら私もクランみたいに上手くなれるのかな?