第4章 急展開
『日向さんは、今お付き合いしてる人いないんですか?』
『あーーー、一週間前に別れた!!』
え、めちゃ最近の話じゃん、、。
ってか日向さんくらいかっこよかったら、いない方がおかしいよね。
『なんか俺フラれる率高いんだよねー!』
『なんでですか?』
『いや、それ俺が聞きたい(笑)』
でも、フラれてもこんな明るく話せるなんて強いな。
しかも時間なんて全然経ってないのに。
『その人とどのくらい付き合ってたんですか?』
『一週間かな』
『え』
一週間付き合ってフラれたって、、。
日向さんになにかしらの原因があったのか、相手の人に問題があったのか、、。
『だから思い出もなーんもないんだよね!』
その声からは後悔や未練なんて文字は、これっぽっちも見られなかった。
『すぐ前に進めるなんて凄いですね!』
『そーかなー、俺にはクランがあるし、寂しくないからね!』
あ、そっか。
彼女なんていなくても、生き甲斐があるんだ。
ギターを弾いて歌を歌ってる時が1番幸せなんだろうな。
『菜穂だって、好きな人の1人や2人くらいいたっしょ?』
『まぁ、一応、、。なんか私惚れやすくて、こないだ一目惚れしちゃったばっかりなんですよ』
『それってまさか、俺?』
『ごめんなさい。違います。』
『ぷはっっ!!!』
日向さんは急に笑い出し、冗談だよっと軽く受け流した。