第4章 急展開
書かれていた電話番号を打つけど、なかなか通話ボタンを押せない。
これを押したら、日向さんと繋がって、、そして、、私なに話したらいいの!!!
色んなことを考えながら、またしばらく画面と葛藤する。
こんな時に葵達が側にいてくれたら、迷うことなく押していただろうな、、。
鳴り止まない心臓に、落ち着け、と言うように深く深呼吸をする。
よし、、大丈夫、、。
私は意を決して、通話ボタンを押す。
プルルルルという音と共に、私の心臓も激しく鳴り響く。
3回目のコールが聞こえたところで、コール音が止まった。
『もしもーし!』
『も、もしもし、、』
電話に出た日向さんは、先ほどあった時より少しテンションが高そうな感じだった。
それに比べて私ったら、、私達のテンションの差(笑)
『菜穂ちゃーん?』
『は!はいっ!そうです!』
『ちょ、ごめん!一回切るわ!』
そういい、私が返事をする前に通話が終了してしまった。
え、、。なんだったの、、。
私の緊張返してぇえええぇえええ。
だけど、少し安堵している自分がいる。
それにしても、日向さんテンション高かったな、、あんな感じでずっと話してくれたら意外といけるかも。