第4章 急展開
私が安堵していると、すぐさま携帯が鳴り出した。
画面をみると、今さっき登録したばっかりの日向さんの文字が出ていた。
うっ、、。出なきゃ。
自分が電話するより、こっちのほうがまだマシだ。
『はいっ!』
『ごめんごめん!菜穂ちゃんにかけさせちゃって!俺、通話永遠無料だからさ!』
あ、なんだ、、そういうことか。
私なにも気にしないで電話してた。
通話料金のこと考えてくれたんだね。
『なんかすみません!』
『いいよいいよ!ってか今日のライブも最高だったよ〜!見て欲しかったわぁ!』
『私も行きたかったですよーー!』
『なんでこないのさぁぁ!もう!菜穂め!』
急にどうしたんだろ(笑)
日向さんキャラ崩壊しちゃってる!!
しかもさりげなく呼び捨てだしぃいい。
『日向さん、酔ってます?』
『あ、わかる??今日もめっちゃ呑んじゃってさぁあ〜、俺お酒弱いのに!』
え、お酒弱いとかなんか可愛い。
酔ったところ生で見てみたいなぁ〜。
『ぶっちゃけさ、菜穂ってHしたことないしょ』
『、、え?!!』
『その反応(笑)』
ちょ、単刀直入すぎやしませんかぁあ?!!?!
『で?当たってるしょ?』
『は、はい、、。でも、なんで分かるんですか!』
『いやー、男の感をなめたらあかんよ。ひと目みただけで分かったわ!』
日向さんの言葉に正直ビックリした、、。
私は、中学校の時から自分の容姿だけで、ヤリマンだとか浮気してるとか散々言われてきたから、そう言ってくれたことが素直に嬉しい。