第14章 赤い夫とのご挨拶
「彼女はなんと言ったんだい?声が小さくて聞き取れなかったんだが」
『えっと、あ、あの、背筋が………。背筋がな!曲がってたって。秘書ならもう少し真っ直ぐにしなさいって。小声で注意してくれたんだよ』
「…………そうか?」
『うん。そうそう』
「まあいい。下へ降りるぞ」
『うん』
私たちは1階へと降りた。
1階につくとそこにはロバートがコーヒーを飲みながら私たちを待っていた。
〈ロバート。待たせたな〉
〈いや。大丈夫だ〉
《これから何処かへ行くのですか?》
〈これから父さんの家へ荷物を置きに行くよ〉
《もう!?早くない?》
〈休まねーと体が持たねえぞ?〉
《そうですね………》
〈という訳だ。行くぞ〉
《〈はーい〉》
わたしはお義父さんの家へと向かった。