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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第14章 赤い夫とのご挨拶



「ああ。もうこんな時間だ。すまない、私はこれから会議があって行かなくてはならないから失礼するよ」

『あ、はい』

私は立ちあがった。征十郎も私に続けて立った。

「じゃあ2人とも、また屋敷で会おう」

お義父さんはジャケットを羽織りながら言った。

「私の部屋は離れにあるから会うのは少ないだろう。夕食の時には仕事の都合にもよるが、一緒に食べよう」

「はい」

「じゃあ行って来るよ」

『ありがとうございました』

私は少しお辞儀をして笑顔で見送った。

〈あの〉

美人秘書さんが話しかけてきた。

《は、はい?》

私は緊張と驚きで声が裏返ってしまった。

〈社長はお二人に会うのをとても楽しみにしていらっしゃいました。あとは…………〉

《あとは?》

秘書さんは私の耳に口を近づけて囁いた。

〈……………孫が見たいと〉

秘書さんはにこっと笑って言った。

《Oh……………》

〈じゃあ私はこれで失礼します。Have a good time.〉

《あ、ありがとうございました》

秘書さんは颯爽と去っていった。
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