第13章 赤い夫とのアメリカ
キセキのみんなが来てから数ヶ月経った頃。
私たちはいつものように会社へ出勤し仕事をしていた。
こんこん。
社長室のドアを叩く音がした。
「国際部の青木です。」
「入れ」
私はドアを開けに行った。
「失礼します」
「ああ。なんの用だ」
「はい。赤司に用がありまして」
『私ですか?』
「そうだ。とりあえず国際部へ来い」
『社長。行ってきます』
「ああ」
私は青木部長と共に社長室を出た。
私の仕事は通訳もあるため私は社長室と国際部を行き来している。そのため呼び出されるとこも多い。
『それで用とはなんですか?』
「ああ。突然だが………。アメリカへ行け」
『…………はい?』
頭が真っ白になった。