第12章 赤い夫とキセキとの別れ
「じゃあ帰るわ」
大輝が鞄を持って言った。
ご飯を食べてみんなで色々と話してあっという間に別れの時がきてしまった。
『うん…………』
「美桜!悲しそうな顔しないで!!また遊ぼ?」
「そうですよ。またすぐに会えます」
「俺も会うっス!!!」
さつきとテツヤと涼太が励ましてくれた。
「美桜ちん。またご飯作ってねー」
『うん!一緒に作ろう』
「なんかあったら相談に乗るのだよ」
『ありがと。真太郎』
「美桜!赤司くん!2日間ありがと!!楽しかったよ!また遊ぼうね!!」
『うん!みんな元気でね!』
「「おう!!」」
みんなはドアを開けてそれぞれの家へ帰っていった。
「寂しいかい?」
征十郎は私を後ろから抱きしめて言った。
『そりゃね。でもまた会えるでしょ?』
「ああ。また会えるよ」
『うん。楽しみにしてる』
「そんな事よりも美桜」
『なに?』
「休もうか。全然休んでないだろう?黄瀬も心配していたよ」
『うーーん。じゃあ休もうかなー。ソファで寝るね』
私は征十郎の腕の中から離れてリビングへと戻ろうとした。
「じゃあ添い寝してあげよう」
『どうぞ』
私は振り返って言った。
こうしてキセキとの2日間は幕を閉じた。