第11章 赤い夫とキセキとの夜
カチャカチャとお皿が当たる音で目を覚ました。
「あ。起きたかい?おはよう」
『……………?おはよう?いま何時??』
「12:30だよ」
私は当たりを見回した。
『皆爆睡してる………。なにがあった?』
「飲んで飲んで酔いつぶれて寝たよ。まったく………緑間まで飲んでいたからね。その喧騒の中美桜は爆睡してて凄いよ」
征十郎は私の方に歩きながら言った。
「寝室に行こうか」
『え……………』
「行くよ」
征十郎は私を横抱きにすると寝室まで歩いて行った。
ドサッ
征十郎は私をベッドへおろす。
『ちょ………。待って』
「無理だ」
征十郎は私の上に被さると、短いキスを私に降らしていく。
『ん……………んん……………………………』
「美桜。口開けて」
私は少しためらったが欲に負けて口を開けた。
チュ クチュ チュパ
征十郎の舌が待ってましたとばかりに私は口の中に入ってきてかき回す。
『ん………ふっ……………んんっ………………』
征十郎は角度を変えながら口の中を動き回る。