第10章 さつきとのお風呂
私はパンツだけ履いてからお風呂掃除を始めた。パジャマをきると濡れたりするので基本この格好だ。
「またそんな格好で掃除して………。風邪ひくぞ?」
後ろから聞き慣れた声がした。
『は!?征十ろ…………っ!!』
征十郎は私の口に手を当てて、静かにと言った。
『な、なんでここに?』
私は胸に手を当てて言った。
「抜け出してきた」
『なんで……………』
「わからないかい?俺はずっと美桜と2人きりになりたかったんだが」
『そんなんいつでも2人きりになれる。昨日だって2人やった』
私は征十郎の目を見て言った。征十郎は少しため息をついた。
「やっぱりわからないか…………」
『だから何が…………ん』
征十郎は私の頭と腰に手を回し抱きしめてキスをした。
『ん……あっ………………』
征十郎はシャワーヘッドが私の手から落ちそうになるのを見て、スッと私の手から取った。そして征十郎の生温かい舌が入ってきた。
チュッ ピチュ クチュ
水音が響く。
『んっ……せ、せいじゅ…………あ………………』
だんだんと立っているのがままならなくなり、自分で立っているのがしんどくなった。